事 務 連 絡 平成21年7月24日
各都道府県介護保険主管課(室) 御中
厚生労働省老健局振興課
適切な訪問介護サービス等の提供について
訪問介護におけるサービスの内容等については、介護保険法第8条等に規定されているほか、「訪 問介護におけるサービス行為ごとの区分等について」(平成12 年老計第 10 号通知。以下「老計 10 号」という。)において示しているところですが、そのサービス行為ごとの区分は、例示として示し たものであり、適切なケアマネジメントに基づくものであって、かつ保険者の個別具体的な判断によ り必要と認められるサービスについては、保険給付の対象となります。
こうした介護保険制度の趣旨を踏まえ、各都道府県におかれましては、訪問介護サービス等が 保険給付の対象となるかについては下記のとおりの取扱いである旨を、管内の市区町村に対して 改めて周知していただきますとともに、介護サービス事業者、関係団体、利用者等に対して幅広い 情報提供をしていただくようお願いいたします。
記
1 保険者にあっては、利用者にとって真に適切な介護保険サービスが提供されるよう、行為の内 容のみで一律機械的に保険給付の支給の可否を判断することなく、必要に応じて介護支援専 門員等からの情報を得るなどし、個々の利用者の状況等に応じた判断をされたいこと。
2 例えば、「訪問介護員等の散歩の同行」は、自立支援、日常生活動作向上の観点から、安全を 確保しつつ常時介助できる状態で行うものであって、利用者の自立支援に資する(例えば、ケア プランにおける長期目標又は短期目標等に示された目標を達成するために必要な行為である) ものとしてケアプランに位置づけられるような場合については、老計10 号別紙「1 身体介護」 の「1-6 自立生活支援のための見守り的援助(自立支援、ADL向上の観点から安全を確保 しつつ常時介助できる状態で行う見守り等)」に該当するものと考えられることから、保険者が 個々の利用者の状況等に応じ必要と認める場合において、訪問介護費の支給対象となりうるも のであること。